空調服もおしゃれに着こなす時代に

空調服とは

空調服とは、小型の電動ファンを内蔵した服のことです。
昨今、メディア等でも取り上げられることが増えたため知っている方も少なくないと思います。
ただし、「空調服」という名前自体は、株式会社セフト研究所と株式会社空調服による電動ファン付きのウェアの商品名です。
したがって、同社以外の製品は「空調服」ではないのですが、似たような効果が得られる電動ファン付きのウェアは複数のメーカーから発売されています。

ともあれ、電動ファン付きウェアの特徴は、電動ファンによって外気を服の中に取り入れることで汗が気化して涼しくなることです。
汗が気化して涼しくなるとは、汗が蒸発する時に一緒に体温まで奪うことを意味します。
ただ汗をかくだけでは、そのまま流れ落ちていってしまうだけなので涼しくなりません。
汗を蒸発させるには、体に新鮮な空気を送る必要があります。
それを人工的に可能にしたのが、空調服などの電動ファン付きウェアなのです。

ファンを動かすだけなので、エアコンと比べて使用するエネルギーが格段に少ないこともこの種の服の大きな特徴です。
また、エアコンのない環境でも涼しさを保てるので、屋外や工場などでの作業着としても重宝されています。

空調服の使い方

空調服やその他の電動ファン付きウェアは、着るだけで簡単に涼しくなれます。
電源を入れて電動ファンを動かすだけなので、最初に説明書を読めばあとは難なく使えるでしょう。

ただし、効果的に涼しくなるにはウェア選びで注意したいポイントがあります。
それは、ワンサイズ上のウェアを選ぶことです。
体にぴったり密着するサイズだと、電動ファンが送る風がうまく流れません。
風が流れなければ汗も蒸発しないので、着ていても涼しくならないわけです。
風がうまく流れるスペースを確保するためにも、「少し大きめかな」ぐらいのサイズを選びましょう。

より涼しさを得たい場合、保冷剤を一緒に身に着けるのがおすすめです。
たとえば空調服やその他の電動ファン付きウェアのなかにも、あらかじめ保冷剤の収納用ポケットを備えた種類があります。
これを使えば、たとえ酷暑の夏の作業でもエアコンなしで快適に過ごせるでしょう。

電動ファン付きウェアはアウトドアのコーディネートにもぴったり

大きめのサイズの服の中に空気を送り込むことから、膨らんで見えることが従来の空調服のデメリットとして指摘されていました。
ただ、最近の電動ファン付きウェアのなかにはスタイリッシュなものも増えており、アウトドアシーンのコーディネートに活躍するデザインのウェアが続々登場しています。
キャンプや登山、釣りやゴルフなどのレジャーにぴったりです。
また、作業服として採用するとおしゃれに涼しく仕事がはかどります。